ファクタリングとは?資金調達の審査・仕組みを図解で解説

お金の融資に代わる資金調達法の1つ「ファクタリング」。

金融機関からの融資に比べ、まだ真新しいタイプの金融サービスですが、ネットではファクタリング会社のランキングが作られるほど多くの会社が存在しています。

ファクタリングは時間のかからない資金調達ができるなど、お金の問題を解決するにあたり、あなたにとっても多くのメリットがある資金調達法です。

この記事ではファクタリングの仕組みや特徴、メリット・デメリットなどファクタリングについて詳しく解説しています。

ファクタリングによる即日入金も可能な資金調達の仕組み

売掛債権を現金化する仕組み

ファクタリングとは、個人または企業がもつ売掛債権(給料や代金を請求する権利)を、支払い期日よりも前にファクタリング会社に売却して、債権を現金化する仕組みです。

お金の融資ではありませんので、税金の滞納やリスケ中の会社でも資金を用意することがきます。

売掛債権の売却なので利息はかかりませんが、各ファクタリング会社が定めた手数料(利用額の5%~)がかかります。

近い将来に支払われるお金がすぐ手に入る

近い将来、手元に入るはずのお金が今すぐ入ることでお金の問題が解決することってありますよね?

ファクタリングとはつまり、個人または企業が「給料日または売掛金の支払期日までにお金が足りない」という状況において、ファクタリング会社に売掛債権を買い取ってもらうことで、期日よりも早くお金が手に入るサービスなのです。

ファクタリングの利用には審査が必要で、審査の対象はあなたの勤務先や売掛先の企業になります。

個人向け・企業向けのファクタリングサービスがある

個人にとっての売掛債権とは「給料をもらう権利(給料債権)」です。

企業や個人事業主にとっての売掛債権とは「提供した商品やサービスの料金を受取る権利」です。

売掛債権(給料債権)は個人・企業からファクタリング会社の方に移るので、期日が来たらお金はファクタリング会社へと入ります。

その際に発生する手数料がファクタリング会社の利益となりますが、ファクタリングは債権の譲渡であり、融資ではないので利息がかかることはありません。

個人ファクタリング(図解で解説)

個人のファクタリングには、

  • 3者間ファクタリング
  • 2者間ファクタリング

の2つがあります。

それぞれの契約の流れを見てみましょう。

3者間ファクタリング

3者間契約

3者間ファクタリングはあなたと勤務先、ファクタリング会社の3者で交わされる契約です。

あなたの債権がファクタリング会社に移ったあと、あなたの給料が勤務先からファクタリング会社に支払われる仕組みです。

2者間ファクタリング

2者間契約

2者間ファクタリングはあなたとファクタリング会社の2者で交わされる契約です。

あなたが債権をファクタリング会社に売ったあと、勤務先の給料が入ってから、そのお金であなた自身がファクタリング会社に支払うという仕組みです。

2者間ファクタリングは、会社にバレずにファクタリングを利用したい人におすすめの方法です。

以下のページでは、個人向けのファクタリング会社の比較や選び方について解説しています。

個人向けのファクタリング会社の比較や選び方を解説

個人向け給料ファクタリング!おすすめ6社の比較、選び方、口コミ(給与・売掛債権の現金化)

企業ファクタリング

企業がファクタリングを利用する場合について解説します。

資金繰りなどの目的で売掛債権を早期で現金化する

資金繰りなどの目的で売掛債権を早期で現金化する

個人にとって給料が予定より早く入ると嬉しいのと同様、企業も資金繰りなどの目的で自社の売掛金が支払い期限より早めに必要になる場合があります。

例えばアパレル業など、洋服の仕入れに絶対に必要となる資金に余裕がないと、すでに発生している売掛債権を早く現金化にしたいということが考えられます。

このようにファクタリングは、支払いサイクルが長い事業や人件費による出費が大きい事業によって利用されています。

2社間契約と3社間契約がある

企業ファクタリングにも2社間契約と3社間契約があります。

2社間契約は売掛債権をもつ納入企業とファクタリング会社の2社。

3社間契約は売掛債権をもつ納入企業とファクタリング会社、売掛先の企業の3社で結ばれる契約です。

2社間契約は、納入企業がファクタリングを利用することを売掛先の企業に知られたくない事情があるときに結ばれる契約です。

例えば納入企業がファクタリングを利用するとなると、売掛先の企業は「この会社(納入企業)はもしかして倒産寸前なのではないか?」と悪いイメージがついてしまう場合があるのです。

一括支払信託(手形割引)・電子記録債権との違い

一括支払信託(手形割引)との違い

ここまで見てきて、ファクタリングと一括支払信託(手形割引)・・電子記録債権は同じではないかと感じた人もいるかもしれませんが、両者には違いがあります。

一括支払信託(手形割引)は信託会社(金融機関)が債務を引き受ける

一括支払信託(手形割引)は、売掛債権をもつ納入企業と信託会社(金融機関)、売掛先の企業の3社で結ばれる契約です。

一括支払信託の流れとしては、信託会社(金融機関)が売掛先の企業がもつ債務を引き受け、納入企業に手数料を引いた分の売掛金を支払います。

その後に売掛先の企業が信託会社(金融機関)へお金を支払うため、一括支払信託とファクタリングは債権譲渡の流れが違うことが分かります。

納入企業にとっては、支払期限がまだ先の約束手形を金融機関などで換金する手形割引のことを一括支払信託といいます。

電子記録債権は売掛金の証明書を電子記録化

電子記録債権は手形や売掛金の証明書を電子記録化し、「でんさいネット」というネットワークで管理する、資金調達をスムーズにした制度です。

「でんさいネット」は全国銀行協会の提供によるサービスなので、一括支払信託(手形割引)と同じく金融機関の介したサービスです。

参照:でんさいネット|全銀電子債権ネットワーク

ファクタリングの審査について

ファクタリングの審査について

ファクタリングの審査基準や審査に通るポイントについて、個人ファクタリングと企業ファクタリングに分けて、見てみましょう。

個人(サラリーマン・個人事業主)ファクタリングの審査基準

個人ファクタリングには、一般のサラリーマンの方が利用する給料ファクタリングと、個人事業主が売掛債権を買い取ってもらうファクタリングの2つがあります。

一般のサラリーマンの方の審査では、あなたに安定収入があることや、あなたの勤務先の会社がどんな会社なのかを審査されます。

個人事業主の審査では、売掛先の企業の規模や収益について審査されます。

審査の対象はあなたの会社・売掛先の企業

審査されるのはあなたの支払能力ではなく、あなたの勤務先の会社や、売掛先の企業を審査することが、あなたの安定収入を確認することになるのです。

例えばあなたの業種や、勤務先・売掛先の事業規模や資本金などが審査されるわけですね。

また必要書類として、安定収入を証明するための直近の給与明細(収入証明書)や身分証明書(免許証、保険証など)が必要になるのが一般的です。

売掛先の企業を審査する場合は、該当する企業に直接伝えることはせず、行政期間への登記情報や商工リサーチ帝国データバンクのデータによって、経営状況などを確認します。

審査では信用情報の照会がない

ファクタリングはお金の融資ではないので、審査であなたの信用情報が照会されることはありません。

銀行やその他の金融会社では、過去に債務整理や自己破産をしたことがある人だと審査落ちとなりますが、ファクタリングであれば大丈夫です。

また、ファクタリングを利用した履歴もあなたの信用情報に記録されることはありません。

以下に個人ファクタリングのおすすめ業者として「ファクタル」をご紹介します。

ファクタルの給料ファクタリング|即日で給料債権を現金化

企業ファクタリングの審査基準

売掛金が本当に存在するのか?

企業ファクタリングの審査で最も重要視されるのは「本当に売掛金(売掛債権)が存在するのか?」という点です。

そのためには、発注書や請求書といった売掛金証明書類の提出を求められます。

また、売掛先の企業の支払能力について、行政機関への登記情報や帝国データバンクのデータなどから調査をします。

ちなみに帝国データバンクは、以下の引用にあるような役割を担っている機関です。

取引先の“今”と“これから”を、しっかり見極める

あらたに取引を始めるとき、既存取引を拡大するとき、同業他社を分析するとき、必要なのは正確な情報です。帝国データバンクはインターネットなどからは得られない、現地調査による情報と長年のノウハウを基にした情報分析力で、精度と鮮度の高い信用調査報告書を提供します。

引用元:企業信用調査(商品・サービス)|株式会社 帝国データバンク

ビジネスでは常に取引先が存在するため、企業同士が健全に取引ができるよう、帝国データバンクのような調査機関があるのです。

企業ファクタリングの審査は甘い?

一般的に審査されるのは売掛先の企業の事業内容や規模、過去の決算書、毎月の安定した売上などで、売掛金が本当に存在するのかといった点を重要視されるため、甘いかどうかの判断は難しいです。

しかし、銀行による融資の審査とは異なり、ファクタリング会社は一度の契約ごとに売掛金債権を回収できればOKなので、企業の長期的な経営についてまで審査はしません。

その他に、会社代表の人柄や誠実さも審査結果に影響しますが、銀行の融資よりは審査に通りやすいとも考えられます。

企業や個人事業主向けのファクタリング会社としては、利便性の高さにおいて、以下に紹介するオルタがおすすめです。

最短24時間以内の振込!手数料が業界最安水準のオルタ「クラウドファクタリング」を紹介

ファクタリングの審査時間は早い?

ファクタリングの審査時間

ファクタリングの審査時間ですが、申し込みから振込まで最短で即日となっています。

個人ファクタリング・企業ファクタリングともに、3者間ファクタリングの場合は、あなた(納入企業)とファクタリング会社、売掛先の会社3者の合意があって契約が成立するので、3者間契約が結ばれ次第の振込になります。

またファクタリングは審査スピードが早いことが特徴とされ、一般的には審査スピードは長くても1週間ほどとされています。

ファクタリングの手数料

ファクタリングの手数料

ファクタリングでかかる手数料は2者間契約と3者間契約で異なります。

  • 2者間契約…売掛金の10~30%
  • 3者間契約…売掛金の1~5%

2者間契約の手数料が売掛金の10~30%と高めになっているのは、2者間契約ではファクタリング会社にとって「売掛金を利用者に持ち逃げされる可能性がある」というリスクがあるからです。

というのも、3者間契約では仕組み上、売掛金は支払期日が来たらファクタリング会社の口座にそのまま入金されますが、2者間契約ではいったん顧客の口座に振り込まれるからです。

また2者間契約では、顧客がファクタリングを利用したことが売掛先の会社にバレることはなく、「お金に困っている」というマイナスイメージがつかずに済むといったメリットがあるので、その分、手数料が高くなります。

ファクタリングでかかる手数料は、銀行やその他の金融会社での借り入れの金利と比べると高めです。

ファクタリングのメリット・デメリット

ファクタリングのメリット・デメリット

ファクタリングのメリットとデメリットについて見てみましょう。

メリット3つ

1.融資ではないため利息がかからない

ファクタリングはお金の融資ではないため利息がかかりません。

支払期日が来たら一括で支払うので、計画的な利用ができます。

契約内容によって手数料が必要になりますが、最安のファクタリング優良業者であれば手数料を2%~抑えることもできます。

2.銀行融資よりも審査が早く通りやすい

3.審査スピードが早い

ファクタリングは銀行融資よりも審査が早く、資金調達に時間をかけていられない企業・個人にとっても大きなメリットです。

最短即日の資金調達が可能なファクタリングは、銀行融資の不都合な点を補った資金調達法と言えるでしょう。

企業・法人は売掛金の存在を証明できれば審査に通ることが可能なので、税金の滞納や業績の悪化によって銀行での借入が厳しい時にも対応できます。

3.取引先の企業にバレずに資金調達ができる

2者間契約であれば売掛債権の譲渡が売掛先に通知されることはありませんので、バレずに利用できます。

ファクタリングを秘密裏に行うことができるので取引先の企業の信用を失うことなく、資金調達ができます。

また、売掛金の譲渡で資金が手に入るので、万が一売掛先の不渡りや未払いによってファクタリング業者がお金を回収できなかったとしても、あなたに請求が来ることはありません。

デメリット2つ

1.支払いの分割ができない

ファクタリングは支払いの分割ができません。

一括払いのみであることはすぐに債務を済ますことでもあるので、見方によってはメリットにもなり得ます。

2.給料・売掛金以上の債権の買取ができない

給料・売掛金以上の債権の買取ができません。

もっと大きな資金が欲しい時というよりは、一時的なお金の問題解決に向いています。

ファクタリングは4種類ある(一括・医療・保証・国際)

ファクタリングの種類

ファクタリングには4種類があり、ここまでの説明にあった、企業や個人の売掛債権の売買にあたるファクタリングは「一括ファクタリング」です。

4種類のファクタリング、

  1. 一括ファクタリング
  2. 医療ファクタリング
  3. 保証ファクタリング
  4. 国際ファクタリング

について簡単に解説します。

1.一括ファクタリング

企業や個人の売掛債権(給料債権)の売買を指すファクタリングで、詳細はこの記事内で解説してきた通りです。

世の中でファクタリングと言われているモノの多くはこのタイプのファクタリングです。

2.医療ファクタリング

2.医療ファクタリング

医療ファクタリングは医療機関のみが行うファクタリングで、基本的には企業が行う3社間ファクタリングと似ています。

医療機関がもつ売掛債権とは、国民保険や社会保険に対する債権を指し、この債権をファクタリング会社が買い取ることになります。

3.保証ファクタリング

保証ファクタリングは、ファクタリングの顧客となる会社がもっている売掛債権を、ファクタリング会社が保証するかたちのファクタリングです。

売掛先の企業が倒産や資金ショートで売掛金が支払われなくなった場合に、ファクタリング会社が契約で保証された金額を顧客の会社に支払います。

顧客の会社は、ファクタリング会社に「売掛先の企業の倒産や資金ショートによる債務不履行」というリスクを負ってもらう対価として、保証料を支払います。

4.国際ファクタリング

4.国際ファクタリング

国際ファクタリングとは、貿易取引において輸出企業が、海外の輸入企業からの売掛金を確実に回収するためのファクタリングです。

輸出企業は自社が取引している銀行と、輸入企業と輸入先の現地にある銀行の4社を通して「信用状 L/C」(Letter of Credit)の発行・やり取りをし、売掛金を銀行から入金してもらうことで、売掛金の回収をする仕組みです。@

ファクタリングって大丈夫?悪徳会社・闇金に注意

悪質なファクタリング会社もある

ファクタリング会社の中には一部悪質な業者も存在します。

ファクタリングという金融サービスには規制が少なく、比較的に参入しやすい金融サービスのため、闇金とのつながりがあるなど、詐欺まがいの怪しい会社が混じりやすいのです。

悪質なファクタリング会社の手口や見分け方を解説

どういった点で悪質かというと、主に法外な手数料を取られるという点です。

その手口としては甘い言葉で相手企業を誘惑し、事態の緊急性やファクタリング会社が負うリスクの大きさなど、相手の弱点に付け込み、あれこれ理由をつけて、手数料をつり上げるのです。

相手企業が支払い困難に陥った場合には、遅延金の請求や分割払いを提案するなど、債務を長引かせるなどして搾取を続けます。

ファクタリング会社を利用の際には、業者の公式な情報を調べ、所在地や代表者名、ネット上の口コミを参考にし、危ないと感じる会社は避けるようにしましょう。

まとめ

企業や個人にとってファクタリングは、お金の問題を解決する方法として有効であることがお分かりいただけと思います。

ローン審査での審査落ちが不安な方にとっては、非常に興味深い解決策ではないでしょうか。

手数料はかかりますが、目前に迫ったお金の問題を乗り切るには最適な方法です。

まだ世間一般には広く浸透していませんが、これから注目の資金調達法となるでしょう。

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