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自衛隊の年収は高卒・一般曹候補生で手取りいくら?給料を号俸表で解説

自衛隊の給料を表で解説。高卒だと安い?大卒は上がる?給料日や退職金は?

管理人
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こんにちは「ブラックでも借りれる達人」管理人の黒田(@black_pro_jp)です。

日本国を守るため、時には命の危険も顧みず任務を全うする自衛隊。

自衛隊には陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊と3つの部隊があります。

一般的な職業とは一線を画するようなイメージをもつ自衛隊ですが、公務員でもあり、給料や年収はいくらなのか気になりますよね。

この記事では、下記についてまとめました。

  • 階級別の自衛隊の給料
  • 自衛隊で給料を上げる方法
  • 給料(俸給)やボーナス以外にもらえる手当

高卒と大卒の違いはあるのか、退職金などについても解説しています。


号俸表でみる自衛隊の給料(階級別)!高卒・大卒の違いは?

自衛隊の給料を表で解説!高卒・大卒・階級による違い

自衛隊の給料は「士」「曹」「尉」「佐官」「将官」の階級によって分けられ、さらに号俸によって給料は細かく異なります。

ざっくりと号俸表(給料表)で見ると以下のようになります。

階級 月給
士階級 2士 167,700~178,900円
1士 182,500円~198,200円
士長 182,500円~242,800円
曹階級 3曹 197,800円~311,100 円
2曹 220,900円~380,500円
1曹 229,500~410,100円
曹長 229,700円~424,900円
尉階級 准尉 236,200円~436,700円
3尉 244,800円~439,200円
2尉 252,800円~440,900円
1尉 278,500円~445,700円
佐官階級 3佐 318,600円~468,800円
2佐 344,600円~488,500円
1佐 395,600円~496,200円
将官階級 将補 513,100円~592,500円
将官 706,000円~1,175,000円

階級は個人の能力や仕事の内容、期待役割などに応じて決まりますが、勤続年数や昇任試験に通ることで階級は上がります。

給料は各階級でもさらに細かく号俸(階級で定められた給与)で分けられ、勤続年数や仕事の評価によって変わります。

自衛隊の給料は、税金が引かれた後の手取り平均で30~40万になると考えられます。

参照:【自衛隊の給料】自衛官の階級ごとの給料はどれくらい? | 公務員総研

高卒30歳の自衛官の年収

高卒で30歳の自衛官(陸上自衛隊)の年収は約400~500万ほどと言われ、決して給料が安いとは言えません。

一般的なサラリーマンの平均年収が410万円ほどになるので、高卒であっても平均的なサラリーマンよりも高い給料がもらえるといえるでしょう。

ただし自衛官は独身であることや階級による事情などから、駐屯地内の隊舎に住む人と自宅に住む人がいるので、サラリーマンとは生活スタイルが違うこともしばしばあります。

知人の海上自衛隊員に話を聞いたところ、海外派遣や訓練・演習では一定期間は艦艇で過ごすこともあるので、やはり特殊な生活になるとのことです。

大卒だと給料は上がる?

大卒だと給料は上がる?

自衛隊の幹部を目指して防衛大学を出るとなると話は変わりますが、大卒や高卒という学歴はそれほど年収に関係ありません。

自衛官の初任給は、

  • 自衛官候補生
  • 一般曹候補生
  • 一般幹部候補生
  • 防衛大学校卒者

の入隊コースによって異なり、高卒・大卒に関わらず、どの入隊コースで入ったかによって、将来的な収入が変わります。

年功序列によっても給料が上がるので、一概に大卒だと給料が高いとは言い切れません。

ですから、自衛隊の給料はあなたが高卒でも大卒でも平均すると手取りの給料は30~40万くらいといえるでしょう。

防衛大卒、幹部候補生は給料が高い?

自衛隊では防衛大出身なら出世も早く、俗にエリートコースと言われ、幹部候補生だと平均年収が700万円ほどになります。

しかし防衛大出身であれば将来が約束されるというわけではなく、高卒や大卒よりは階級・給料の面で有利であるという程度です。

自衛隊で高収入を狙うなら一般幹部候補生の入隊コースを選ぶことですが、幹部候補生になるための試験に通るには大卒以上の学力が必要になります。

よって一般的には、大卒以上の人が一般幹部候補生の入隊コースを選びます。

参照:防衛省・自衛隊:防衛省・自衛隊の人員構成

自衛隊の年収は40代で500~700万円

40代ともなれば自衛隊内での階級や号俸が上がり、年収が500~700万の間を推移します。

階級や号俸は評価によって毎年上がる

階級や号俸は評価によって毎年上がる

階級や号俸はその人の評価によって毎年上がる、年功序列型の給料なので、一般企業に比べ、将来的には安定しやすいでしょう。

40代ほどのベテランになると冒頭の表にある曹長のポジションの人もいて、トップの階級である将官などはどんなに早くても40代以降でなければ任命されません。

トップ階級の将官は年収1千万円超え

将官には将官と将補の2つの階級があり、階級が一番上の将官だと月給で100万、年収で1千万円を超える人もいます。

年収で1千万円を超えることはなかなか難しいものですが、カニ漁船の漁師は成果に応じて年収1千万円を超えることも可能です。

カニ漁船の給料・年収や求人について解説

自衛官の給料は階級の昇任で上がる

自衛隊の給料は階級の昇任によって上がる

自衛隊の給料は階級の昇任によって上がります。

階級や号俸は在籍年数が経ち、評価を得ることでも上がりますが、曹以上の階級となると昇任試験に合格する必要があります。

自衛隊には主に4つの入隊コースがあります。

1 自衛官候補生
2 一般曹候補生
3 一般幹部候補生
4 防衛大学校

自衛隊での階級と給料を上げたいのでれば、一般幹部候補生として入隊するのがおすすめですが、それには大卒の資格が必要です。

自衛官候補生と一般曹候補生としての入隊は高卒でも可能で、ある程度のところまで階級と給料を上げることはできますが、高卒で幹部候補生にはなれません。

従って、入隊コースの選択には学歴も関係あると言えます。

自衛隊で幹部自衛官に昇りたいのであれば、一般の大学または防衛大学を出るのが一般的です。

参照:採用コース紹介|自衛隊埼玉地方協力本部

自衛隊の給料日はいつ?

自衛隊の給料日はいつ?

自衛隊の給料日は毎月18日ですが、これは防衛省の給料日が18日であるためです。

呼び方は違いますが、防衛省と自衛隊は同じ組織であり、防衛省は自衛隊が動くための事務をしているところで、実際に現場に出て動くのが自衛隊です。

防衛省と自衛隊は基本的には同じ組織を指し、「防衛省」という場合には、陸・海・空自衛隊の管理運営などを任務とす行政組織の面をとらえているのに対し、「自衛隊」という場合には、わが国の防衛などを任務とする、部隊行動を行う実力組織の面をとらえています。

引用元:自衛隊について学ぶ|自衛隊静岡地方協力本部

土日またはお盆や年末で金融機関が休みの場合は、休日の前後に当たる日に振り込まれます。

国家公務員の場合は給料日が土曜日だと給料振込は前日の金曜、日曜日だと翌日月曜になるので、給料日が土日のどちらになるかによって、振込日が変わります。

給料が引き出せるようになる時間は、概ねどの金融機関でも営業開始となる9:00~となります。

自衛隊の給料明細!ボーナスを含めた様々な手当

「日本を守る」という自衛隊の任務は、命を捧げる覚悟も必要な名誉あるものです。

そんな自衛隊の給与明細を見ると、給料(俸給)以外にもボーナスを含め様々な手当があるのが分かります。

1 災害派遣手当
2 航空作業手当
3 乗務員手当・航海手当
4 通勤手当
5 扶養手当
6 単身赴任手当
7 地域手当

それぞれの手当について、簡単に見てみましょう。

1.災害派遣手当

地震や土砂崩れ、洪水などの災害派遣で出動すると、災害派遣手当が支給されます。

1日あたりの支給が1,620円となりますが、2日以上連続で従事しなければ、災害派遣手当は支給されません。

ただし「人命に著しい危険伴う人命救助」の場合は、例外的に1日でも災害派遣手当が支給されることもあります。

2.航空作業手当

2.航空作業手当

航空自衛官や陸上自衛官を対象とした手当で、航空機に搭乗して行った作業に対する手当です。

航空作業の内容は防衛大臣によって定められています。

3.乗務員手当・航海手当(海上自衛隊)

護衛艦や潜水艦などの艦艇で勤務をするともらえるのが乗務員手当・航海手当です。

主に海上自衛隊に所属の自衛官が対象となります。

マグロ漁船の漁師も、仕事で遠洋へ航海をするという特徴から様々な手当がありますし、現場では命にかかわる問題が起きることもあります。

マグロ漁船の漁師の給料・年収、仕事について詳しく解説

海上自衛隊であっても艦艇に乗る職種でなければこの手当は付きません。そのため、同じ海上自衛隊でも人によっては給料が安いという声もあれば、十分な手当がもらえると満足している声もあるようです。

4.通勤手当

通勤距離が2㎞以上の場合には、交通機関の利用する際に1ヶ月あたり55,000円を限度に、通勤手当が支給されます。

車の場合でも、最低片道5km未満で2,000円~、60km以上で31,600円を限度に支給されます。

5.扶養手当

5.扶養手当

自衛隊では、妻や子供のいる扶養者だと扶養手当が出ます。

  • 妻およそ6,500円
  • 15歳までの子供一人あたり1万円
  • 16~22歳までの子供一人あたり15,000円

続柄や年齢によって手当に違いがあります。

6.単身赴任手当

自衛隊では、家族が住む家から単身赴任先までの距離に応じて、単身赴任手当が支給されます。

基礎額は30,000円となっていますが、支給額は距離が増えるにつれて増額します。

7.地域手当

地域手当は東京や大阪など、物価の高い地域に配属された際に支給される手当です。

配属された地域によって、家賃や物価の高さに違いあり、他の自衛官との給料との差を埋めるために支給されます。

自衛官の退職金

自衛隊員の退職金

定年するタイミングでもらえる退職金ですが、自衛隊員の定年には「若年定年制」と「任期制」の2つがあります。

若年定年制で定年になる場合は「退職金」、任期性で定年になる場合は「任期満了金」がそれぞれ支払われます。

若年定年制で支払われる退職金

ほとんどの自衛官は若年定年制で採用され、定年は階級によって以下のように異なります。

階級 定年
将官・将補 60歳
1佐 56歳
2,3佐 55歳
1~3尉、准尉、曹長、1曹 54歳
2~3曹 53歳

自衛隊の退職金は、給料(俸給)に勤続年数に応じた支給率をかけて算出します。

勤続年数に応じた支給率は、25年なら34.6倍、26年なら36.1倍という風に増えていきますが、35年以降はずっと49.59倍と決められています。

例えば給料(俸給)が30万円で、26年勤めていたなら

30万円×36.1=10,830,000円

の退職金がもらえます。

この金額に階級ごとの調整額が100~300万円ほどプラスされることになります。

任期制で支払われる任期満了金

任期制で支払われる任期満了金

任期満了金は、自衛官候補生で採用された自衛官が任期満了のときに支給されるお金です。

陸上自衛官は、2年(1任期)、4年(2任期)、6年(3任期)、8年(4任期)という4回のタイミングで任期を迎えます。

海上・航空自衛官は、3年(1任期)、5年(2任期)、7年(3任期)、9年(4任期)という4回のタイミングで任期を迎えます。

具体的な任期満了金は以下のようになります。

1任期 2任期
陸上自衛官 54万円 138万円
海上・航空自衛官 90万円 143万円

任期満了金は任期満了となるごとに支払われるので、例えば陸上自衛官として2任期を迎えると

54万円(1任期)+138万円(2任期)=192万円

の任期満了金が入ることになります。

自衛官候補生になれるのは18歳以上27歳未満の者となっているので、2~9年で任期を迎える自衛官候補生は20~30代で任期=定年を迎えることになります。

自己都合で退職の場合

自己都合で退職の場合も退職金は支給される

自己の都合で退職をする場合でも退職金はもらえますが、定年の場合と比べて支給率、金額が減額されます。

自衛官は6ヶ月の勤務をすれば、自己の都合で退職する場合でも退職金が出ます。

任務で死亡した場合の賞じゅつ金

自衛官が任務中に死亡してしまった場合は、賞じゅつ金というものが支給され、最大3,000万円が支払われることが法律で規定されています。

また賞じゅつ金は、死亡してしまった場合だけでなく、重度の障害が残ってしまった場合も支給の対象となります。

自衛官の任務には命にかかわる危険なものもあり、死亡や重度の障害が残ってしまう場合もあるので、遺された家族の生活を保証する目的で、賞じゅつ金が支払われます。

自衛隊員の税金(手取り)

自衛隊は国からお金(収入)をもらっていますが、もらえる金額のすべてが課税の対象とはなりません。

一般サラリーマンと同様に所得控除、基礎控除、社会保険料、配偶者控除を収入から引いた額が課税所得となります。

よって前述の通り、税金が引かれた後の手取り平均で30~40万円ほどの計算になります。

自衛隊員は少し特殊な仕事とはいっても、税制に関してはサラリーマンと大きな違いはありません。

まとめ

自衛官の給料の金額は、階級の高さと勤続年数が大きく影響します。

30代で年収500万を超えることもあれば、40~50代になると700~800万円の年収になることもあるので、一般的に年収は高いです。

自衛官のトップ階級である将官クラスになると年収1,000万円を超えることも可能です。

高卒でもある程度まで階級を上げることはできますが、幹部自衛官以上になるためには一般的な大学・大学院や防衛大学を出ているほどの学歴が必要になります。

命にかかわる危険な現場に出動することもあるので、給料やボ-ナス以外の手当もあり、勤続年数に応じた退職金も支給されます。

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