
こんにちは「ブラックでも借りれる達人」管理人の黒田(@black_pro_jp)です。
借金の連帯保証人になるには支払い能力の審査があります。
連帯保証人が必要となる契約には、アパートなどの賃貸や車のローンなどがあります。
それ故に債務整理・任意整理をしたブラックリストの人は連帯保証人になれないのではないかと、気になる人も多いでしょう。
この記事では、
- ブラックリストの人が連帯保証人になれるのか?
- 連帯保証人を立てられないときの対処法
をメインに、信用情報がブラックであることと連帯保証人の関係について解説します。
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ブラックリストでも連帯保証人になれる?(ローン・賃貸契約)
結論から言いますと、ブラックリストに載ると連帯保証人にはなれません。
ローン審査では保証人にも審査がある
住宅ローンなどのローン審査で連帯保証人を立てる際には、年収や勤務先など、連帯保証人の返済能力や信用情報も審査されます。
信用情報がブラックの人は、返済能力の不足により連帯保証人になれない人と判断され、審査落ちとなります。
ブラックリストに載ることは、以前に契約通りの債務を全うできなかったことを意味し、連帯保証人としての返済能力がないと判断されてしまうのです。
ブラックだと奨学金の保証人にもなれない
ちなみに親が債務整理などでブラックリストだと、子の奨学金の保証人になることも難しいです。
日本学生支援機構のホームページでは、以下のように記されています。
【連帯保証人・保証人共通の条件】
あなた(奨学生本人)と連帯して返還の責任を負う人です。原則として「父母」です。
次の条件すべてに該当する人を選任してください。(1)あなた(奨学生本人)が未成年者の場合は、その親権者(親権者がいない場合は未成年後見人)であること。
(2)あなた(奨学生本人)が成年者の場合は、その父母。父母がいない等の場合は、あなた(奨学生本人)の兄弟姉妹・おじ・おば等の4親等以内の親族であること。
(3)未成年者および学生でないこと。
(4)あなた(奨学生本人)の配偶者(婚約者を含む)でないこと。
(5)債務整理中(破産等)でないこと。
(6)貸与終了時(貸与終了月の末日時点)にあなた(奨学生本人)が満45歳を超える場合、その時点で60歳未満であること。
奨学金の連帯保証人を立てるのにも3つの条件に当てはまらなければいけないので、注意が必要です。
賃貸契約(アパート)ならブラックでも連帯保証人になれる
アパートなどの部屋の賃貸契約の審査では、ブラックリストに載っても連帯保証人になることができます。
ブラックリストの人が保証人になれないのは、ローンなどのお金を借りる際の審査であるためです。
信用情報の照会があるかどうか
保証人の審査において、保証人がブラックであるかどうかは、信用情報の照会によって分かります。
ローン審査では信用情報の照会が行われますが、賃貸契約の保証人審査では信用情報の照会がないため、保証人がブラックであることが分かりません。
賃貸契約の審査を行う不動産会社や仲介会社は、銀行や消費者金融、クレジットカード会社と異なり、信用情報機関(CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センター)には加盟しておらず、個人の信用情報を調べることができないのです。
そのため賃貸の保証人審査では、ブラックかどうかに関係なく、現在の収入や職業などをもとに返済能力の審査をします。
賃貸契約では保証人が不要な場合も多い
ブラックだから連帯保証人になれないという問題以前に、賃貸契約では連帯保証人を立てられないという人のために、保証会社への加入が義務付けられていることも多いです。
賃貸保証会社へ加入すれば、大家さんも家賃を回収できないというリスクもなくなるため、保証人を付ける必要がなくなります。
よって保証会社による、賃借人自身の返済能力が審査されることになるのです。
賃貸契約の保証会社にも独立系と信販系の2種類の保証会社があり、それぞれで審査難易度が異なります。

借金があっても連帯保証人になれる(非ブラック)
信用情報がブラックだと保証人にはなれませんが、ただ単に借金があるというだけの状態ならば保証人になることはできます。
借金の残債や返済期間といった程度にもよりますが、審査で収入や返済能力があることを認められれば、借金があっても保証人になることは可能です。
審査では担当者の裁量による個別の判断もなされるものと考えられます。
自動車・住宅ローンは保証会社を利用できる
住宅ローンと自動車ローンの場合は、保証人の代わりに保証会社を利用したり、購入する家を担保にローンを組むことで、保証人不要でも契約することができます。
保証会社や担保を利用することは、保証人を立てるのが難しい人のための制度です。
住宅ローンは購入する家が担保に
住宅ローンを組むときには、購入する家自体が担保になるという理由から、連帯保証人不要で借りられる場合が多いです。
もともと住宅ローンは連帯保証人が必要となるローンでした。
しかし保証人を立てるのが難しいケースも多いので、現在は保証会社を利用する形も多くなりました。
ちなみに借金の返済が難しくなり、家を任意売却することになっても、それは借金を返済する行為になるのでブラックリストにはなりません。
車の購入なら自社ローンを
保証人を立てるのが難しい場合は保証会社を利用できる自社ローンを利用しましょう。
車のローンで金融機関や信販会社のマイカーローン(ディーラーローン)を組む場合は、連帯保証人がブラックリストだと審査に落ちてしまいます。
しかし、購入者が車の販売店と直接ローン契約をする自社ローンの場合は、保証人を立てなくても、車を買うことはできます。
自社ローンで車を買う場合は、TLA(T.L.Assist)という自社ローンの保証会社を利用することで、車の購入が可能になるのです。
⇒ ブラックの人が自社ローン(保証人なし)で車を買う方法を解説
保証人と連帯保証人の3つの違い
保証人と連帯保証人は、債務者が返済をできなくなった際に本人に代わって返済をするという点では同じですが、責任の重さに違いがあります。
「保証人」の場合、債務者に返済能力があれば、本人への請求を求めるといったある程度の抵抗はできますが、「連帯保証人」だとそれができません。
連帯保証人に請求が来た場合は、問答無用で返済をしなければいけないのです。
保証人にはあって、連帯保証人にはないものとして、次の3つが挙げられます。
- 催告の抗弁権
- 検索の抗弁権
- 分別の利益
それぞれの内容を見てみましょう。
1.催告の抗弁権
催告の抗弁権とは、貸金業者が保証人に返済を求めてきた場合に、保証人は「まずは債務者に請求して下さい」と主張できる権利です。
連帯保証人には催告の抗弁権がないため、債権者から請求が来たら、保証人の意思に関係なく、支払いをしなければいけません。
2.検索の抗弁権
検索の抗弁権とは、債務者に返済能力があるにも関わらず、返済を拒んだ場合に、「債務者の資産を調べて下さい」と主張できる権利です。
この検索の抗弁権は、保証人には認められますが、連帯保証人には認められません。
3.分別の利益
保証人が複数人いる場合は、返済総額を保証人の数で等分した金額が一人ひとりに請求されます。
例えば100万円の借金があって、保証人が4人の場合は、一人25万円の返済で済むという具合です。
しかし、連帯保証人が複数人いる場合は、一人ひとりに返済総額の請求が来ます。
連帯保証人は保証人と異なり、債務を人数分で割って、負担を減らすことができません。
参照:保証人と連帯保証人では何が違うのですか?|弁護士法人アディーレ法律事務所
ブラックで連帯保証人になれない時の3つの対処法
ブラックリストであることが理由で、連帯保証人になれない時の対処法には次の3つがあります。
1 | ブラックでない親族に連帯保証人になってもらう |
2 | 保証会社を利用する(ローン返済、家賃) |
3 | 保証人なしのローン商品を利用する |
それぞれの対処法について見てみましょう。
1.ブラックでない親族に連帯保証人になってもらう
もしあなたがブラックであるために、連帯保証人になれない場合は、あなた以外の親族の方に連帯保証人になってもらいましょう。
連帯保証人に求められる条件には以下のようなものがあります。
- 債務者の親族であること
- 安定収入と返済能力があること
- 高齢でないこと
- いつでも連絡が取れること
- 住民票や収入証明書が提出できること
保証人になる親族として望ましいのは、親や兄弟、子供など二親等内の方が望ましく、審査に通りやすいです。
審査では、保証人の方の年収や勤務先などが調査されます。
高齢の方に保証人のお願いをする場合、収入が年金のみであったり、退職間近だと返済能力が足りないと判断され、審査落ちになる可能性が高いです。
2.保証会社を利用する(ローン返済、家賃)
連帯保証人を立てることができない場合は、代わりに保証会社を利用する方法があります。
支払いの保証してくれる会社
保証会社とは、あなたがローンの返済や家賃の支払いをすることができなくなった時に、あなたに代わって支払いをしてくれる会社です。
保証会社の加入には審査が必要で、審査に通って契約をする際には費用も必要になります。
銀行系カードローンは、始めから保証会社が付くことがほとんどですし、賃貸の審査では保証会社への加入が義務付けられていることも多いです。
保証人が立てられない理由
保証人になってくれる人がいなかったり、親や兄弟が高齢で保証人になれない、またはブラックである場合など、保証人を立てられない人の理由は様々です。
賃貸契約の場合は、保証会社の他にも、不動産会社や仲介会社による「保証人代行」というサービスもあるので、保証人を立てられない人でも部屋を借りる手段は十分にあります。
参照:保証人代行ってどんなサービス?|LIFULL HOME’S
3.保証人なしの銀行カードローン・消費者金融を利用する
ローン審査の場合、大手消費者金融カードローンや中小消費者金融のキャッシングは、保証人なし・無担保で借りられる商品があります。
消費者金融の場合は銀行と違って、自社で申し込み者の審査を行い、もし債務者が返済不能になっても、自社で処理をするため、保証人なしのカードローン・キャッシングを提供しています。
従って、利用者自身の返済能力がより重視されます。
大手消費者金融の審査基準としては、以下の記事で解説するプロミスの審査基準が参考になります。
保証人を立てることが難しいからといって、保証人なしで借りられる違法な闇金を利用するのは絶対にやめましょう。
連帯保証人がブラックリストになる場合
自分が連帯保証人になることによってブラックリストに載る可能性があります。
それは主債務者が支払い不能になり、連帯保証人の方も支払いができなかった場合です。
この場合、連帯保証人の債務にも問題があるとされ、ブラックとなってしまいます。
主債務者が返済できず、連帯保証人へ請求が来た場合は、基本的に一括返済を求められます。
自分の借りたお金・家賃ではないのに連帯保証人がブラックになってしまうというのは不本意なことですが、連帯保証人の責任はそれほど重いものです。
連帯保証人の方も支払いができない時の対処法は、任意整理などの債務整理をすることです。
債務整理をすることで支払い義務のある借金が減額され、できる限りの返済計画が立てられるようになります。
自己破産を選んだ場合は、返済不能な借金を帳消しにすることもできます。
まとめ
ブラックリストの人は返済能力が認められないため、ローン審査の連帯保証人にはなれません。
賃貸契約の場合は、審査の際に信用情報の照会がないため、ブラックでも連帯保証人なることができます。
連帯保証人には返済能力など一定の条件が求められるため、連帯保証人が立てられない場合は、保証会社を利用したり、保証人なしの契約をするなど対処法が考えられます。
商品や契約内容によっては、ブラックでも保証人になれる場合や、保証人なしで契約ができる車の自社ローンなどもあるので、仕組みをうまく利用して、審査合格を目指しましょう。
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