債務整理・任意整理中でもお金を借りられる!融資が必要なときの対処法

債務整理中(後)にお金を借りる方法

債務整理・任意整理中(後)に銀行や消費者金融でお金を借りるにも、審査に通るかどうかが不安ですよね。

結論からいうと、債務整理・任意整理中(後)でもお金を借りられるところはあります。

そこで今回は債務整理中・任意整理後でもお金を借りる方法を紹介していきます。

債務整理とお金の借り入れ審査についても詳しく解説します。

債務整理・任意整理中でもお金を借りられる!融資が必要な時は?

債務整理中でもお金を借りるには?

債務整理は、任意整理・個人再生・特定調停・自己破産の4種類があり、ここでは分かりやすく次の2つに分けます。

  1. 任意整理・個人再生・特定調停=返済型
  2. 自己破産

任意整理・個人再生・特定調停の債務整理ならば、お金を借りられる可能性があります。

任意整理・個人再生・特定調停の3つは返済型の債務整理で、借金を減額した上で返済をしていくということです。

自己破産は返済を完全に免除されますが、自己破産の債務整理中ならば借り入れはNGです。

返済型の任意整理・個人再生・特定調停ならば借りれる可能性あり

任意整理・個人再生・特定調停の債務整理中は返済をしている期間に当たるので、貸金業者によってはお金を借りられる可能性があります。

ただし、注意してほしい点があります。

これら返済型の債務整理は「過去に借りた金融機関に返済額を減らしてもらう」という迷惑をかけた上で返済するということです。

A社の債務整理中にB社から新たに借りると?

A社の債務整理中にB社から新たに借りると?

A社で債務整理

例えばA社からの借り入れ50万円を、個人再生で10万円にしてもらい返済をするとします。

するとA社に40万円の損を与えた上で返済することになります。

B社から新たな借り入れ

A社への返済中にB社から50万円を借り入れたとしたらどうでしょう?

A社とB社は同額の50万円を融資したのに、A社には10万円しか返済されず、B社には50万円が返済されることになります。

A社だけが損をする(ばれると大変)

A社とB社へ同時に返済しているにも関わらず、A社だけが損を受けることになり、B社との差が生まれます。

つまり、債務整理に応じるという誠意を見せてくれたA社の方が損をするという不公平が生まれるのです。

そこで、B社からの借り入れが発覚した時点で、A社から債務整理を解消されてしまう可能性が非常に高くなります。

債務整理中の借入は慎重に

債務整理中の借入は慎重に

債務整理中に新たな借入をすると、費用をかけて行った債務整理が振り出しに戻る可能性があります。

さらに、当然ながらA社に再び債務整理をお願いしても却下されるでしょう。

このような事態にならないように、債務整理中(任意整理中)の、新たな借り入れには慎重になるべきです。

具体的には裁判の判決内容(任意整理では金融機関との契約内容)をよく確認し、債務整理中(任意整理中)の借り入れが認められている場合にのみ新たな申し込みを検討すべきでしょう。

債務整理中でも借りられた人の口コミ

債務整理中でも中小消費者金融で借りられた人の口コミでは、手続きから2~3年といった期間が経った後に借りれたというものが多いです。

審査基準は業者によって異なりますが、債務整理をしてから期間が経てば、収入や生活も落ち着いてきて、返済も可能になると判断していることが考えられます。

よって債務整理をした直後は、まだ返済能力が疑わしいと判断され、審査落ちとなる可能性が高いです。

債務整理をすると、内容によって5~10年は信用情報がブラックになってしまいますが、信用情報が回復するまでの期間はこちらの記事で詳しく解説しています。

ブラックな信用情報が回復するまでの期間を解説

ブラックな信用情報が回復するまでの期間と開示・確認方法を解説

自己破産の債務整理中は絶対に借入NG

自己破産の債務整理中だけはお金を借りるべきではありません。

「自己破産の債務整理中=今までの借り入れを免除してもらい、社会復帰を許してもらう申請を裁判所に出して結果を待っている間」

ということです。

自己破産を申請する意味がなくなる

自己破産を申請する意味がなくなる

返済の免除申請中にまた新規の借り入れをするのでは、何のために自己破産の申請をするのかが分からなくなります。

もしお金を借りようとしているのがバレると、裁判所による自己破産の免責許可が下りず、

  • 弁護士
  • 司法書士

との契約が破棄されてしまい、着手金が無駄になるだけという可能性が非常に高くなります。

自己破産が認められなくなる

新規の借り入れが発覚すると自己破産が認められなくなります。

よって返済が免除されず、また多額の借り入れを背負う状態に戻ってしまう可能性が高いのです。

あえてこの大きなリスクを背負ってまで融資してくれる金融機関はまず見つからないでしょう。

新たな借入は不誠実な行為

新たな借り入れは違法行為ではありませんが、不誠実な行為として肝心の免責が受けられなくなる可能性が高いです。

借り入れできる金融機関が万一見つかったとしても、新たな借り入れは絶対に止めておくべきです。

自己破産の記録は最大10年で信用情報から削除され、ブラックの状態から抜け出せるので、その後は借入をしても問題ないでしょう。

自己破産後は借入の審査に通るのが難しくなるだけでなく、価値のある資産・財産を処分することになりますが、自己破産後の生活については、以下の記事を参考にして下さい。

自己破産後の生活を解説

債務整理・任意整理中でも借りられる消費者金融(極甘審査ファイナンス)4社

債務整理中(後)の人にオススメの中小消費者金融3社

債務整理中(後)にどうしてもお金が必要なときは、中小消費者金融であればお金を借りられる可能性があります。

そこで債務整理者にもおすすめで、審査が極甘の4社を紹介するので、あなたの必要に応じて検討してみて下さい。

1.トライフィナンシャルサービス

トライフィナンシャルサービスは、前身がエス・ジー・ファイナンスという消費者金融で2018年にリニューアルしたところです。

審査時間が最短30分は大手並み

トライフィナンシャルサービスは中小消費者金融の中でも珍しく、審査時間が最短30分となっています。

これは大手業者並みの審査スピードなので、借入までの時間を優先させたい方におすすめです。

口コミではなく、公式サイトに明記されていることにも安心できますね。

ただし、債務整理・任意整理をしたばかりの方は審査に少し時間を要する可能性が高いので、注意しましょう。

任意整理後でも借りられたという口コミ評判あり

トライフィナンシャルサービスには、任意整理をした過去が原因で他社では審査落ちとなった方でも、借りられたという口コミ評判があります。

現在の安定収入によって毎月の返済が可能と認められれば借入の可能性があるので、信用情報にキズがついていて審査が不安というあなたにもおすすめです。

☞ トライフィナンシャルサービスの審査を解説

2.フクホー

フクホーも債務整理者の申し込みに対して柔軟な審査をしてくれるという口コミが多数の中堅消費者金融です。

「現在の返済能力」をチェックされる

アロー同様に審査の焦点は「生活状況の詳しい聞き取り」で、現在の返済能力できちんと毎月の返済が行えると認められれば、審査通過は難しくありません。

また、利用限度額が「99,000円」と小口だったという口コミが多いのが特徴です。

小口で多くの人に融資しようという「浅く広く」の姿勢だということが分かります。

小口融資で確実に借りたい人におすすめ

小口融資で確実に借りたい人におすすめ

融資が小口になる分、審査の難易度は当然下がるので、「大きな金額は必要ないけれども確実に借りたい」という方に最もオススメです。

ちなみに利息制限法により「10万円未満は年利20%まで・10万円以上は年利18%まで」となっています。

そのため99,000円の融資では最大限の金利となる点がデメリットです。

しかし「10万円を借り入れした場合の年利2%=2000円」で毎月の返済額では数百円の差なので、気にするほどではないでしょう。

☞ フクホーの審査を解説

3.アロー

アローは債務整理者の申し込みに対して寛容だという口コミが多数あり、審査通過の可能性が大いにあります。

二次審査で細かな聞き取りをする

二次審査で細かな聞き取りをする

アローの審査は、一次審査(申告内容+信用情報機関への照会での審査)と二次審査(生活状況の詳しい聞き取り)があります。

二次審査での聞き取りがアロー審査の焦点です。

ここで生活状況を細かに聞き取りすることで、現在の収支バランス(=返済能力)を判断されます。

無理のない返済ができる生活をしていれば審査通過の可能性は大いにあるので、債務整理中(後)の方にオススメの中堅消費者金融です。

スピード審査が売り

「審査時間最短45分」

とスピード審査も売りとなっており、急ぎでお金が必要な場合には特に便利でしょう。

また中堅消費者金融ではめずらしく、「初回申し込みで利用限度額が20万円だった」というように大手消費者金融カードローンにも劣らない利用限度額を設定してもらえるという口コミが目立ちます。

まとまったお金を必要としている場合にもありがたいですね。

☞ アローの審査を解説

4.スペース

「年収」「勤務先」といったオーソドックスな項目に加えて、

  1. 自動車保有の有無(+ローンの有無)
  2. 他社借り入れ先・借り入れ残額・毎月返済額
  3. 債務整理の有無

といった細かな項目までを申し込み時点で申告するのがスペースの特徴です。

審査項目に「債務整理の有無」がある

審査項目に「債務整理の有無」

「債務整理の有無」という項目があること自体が、債務整理中(後)の方でも審査通過の可能性があることを示しています。

これに加えて電話(対面)でもさらに詳しい聞き取りが行われ、現在の返済能力を厳しく審査されます。

「聞き取りのあまりの細かさに対して不快になった」という口コミもあるほどです。

しかし、細かな聞き取りをしてもらえるということは、現在の返済能力をきちんと評価してもらえるという証。

嘘なく誠実に対応することで審査通過の可能性は十分にあるといえます。

融資までには時間を必要とする

アローのスピード審査とは対照的に「申し込みから借り入れまでは2~3週間かかる」というのもスペースの特徴です。

これは一見デメリットだけのように思われますが、審査に時間がかかるということはそれだけ返済能力について詳しく見てもらえるということです。

現在の生活状況をしっかり見てもらい、返済能力をアピールできるチャンスと考えるべきでしょう。

スペースの公式サイトはこちら

債務整理後の方がお金を借りたいときに有利?

債務整理後の方がお金を借りるのに有利?

債務整理後の方が借りやすい

債務整理後の方が審査に通りやすく、お金が借りやすいです。

債務整理中に新たに借入をすると、状況によっては債務整理が取り消されるというリスクがあります。

しかし、債務整理後の借り入れには、「債務整理が取り消される」というリスクがありません。

中小消費者金融なら可能性あり

中小消費者金融なら可能性あり

債務整理後に借り入れできる可能性があるのは「中小消費者金融」になります。

中小消費者金融は、銀行カードローンや大手消費者金融に比べ宣伝力が劣るため、多くの人の申し込みが殺到することもありません。

そして大手では借入できなかった人にも融資対象を広げているところが多いので、債務整理という「過去」の履歴にこだわらず「現在」を重視した審査を受けられるからです。

ポイントは「現在の返済能力」

中小消費者金融の審査通過のポイントになるのは「現在の返済能力」です。

債務整理をした結果、現在は収入と支出のバランスに無理のない生活をしており、毎回きちんと返済できるということを示すことが重要です。

また、債務整理をしたということは、負債がクリアになっているため、返済能力が高まったともいえます。

そこで「現在」をしっかり評価してもらえる中小消費者金融では、多重債務者に比べて審査に通る可能性が逆に高くなる場合もあります。

銀行カードローンや大手消費者金融からは借りれない

銀行や大手消費者金融からは借りれない

銀行カードローンや大手消費者金融の審査基準は、中小消費者金融のものに比べ厳しく、借り入れするのはほぼ不可能と考えるべきでしょう。

銀行や大手金融機関は宣伝力があり、世間に広く知られている存在です。

そのため、お金の工面を考える多くの人が申し込むために、金融機関側は利用者を厳しく選ぶことができます。

また多くの申し込み者を審査するために、債務整理の履歴がある人は機械的に最初から審査対象外とされてしまうところがほとんどです。

ブラックの人は銀行で借入できる?

「債務整理中」「債務整理後」とはどのような状態?

「債務整理中」になる期間

「債務整理中」とは次の「開始」~「終了」までの間の期間を指します。

開始 終了
自己破産 弁護士などへの委任 裁判所による免責決定
任意整理 弁護士などへの委任 完済(3年)
個人再生 弁護士などへの委任 完済(3年~5年)
特定調停 裁判所への申立て 完済(3年~5年)

(表1)

「債務整理後」の状態

「債務整理後」とは、債務整理をしたという情報が信用情報機関(CICJICC全国銀行個人信用センター)に登録され、金融機関が照会できる状態にある期間を指します。

信用情報機関登録期間
自己破産 5年(CIC・JICC)・10年(全国銀行個人信用センター)
任意整理 5年(JICC)
個人再生 5年(JICC)・10年(全国銀行個人信用センター)
特定調停 5年(CIC・JICC・全国銀行個人信用センター)

(表2)

債務整理の種類によって、掲載される信用情報機関・掲載期間が異なること、またこの期間は「完済後」(自己破産は免責許可後)であることに注意です。

例えば、任意整理を利用して3年で完済した場合、信用情報機関(JICC)には3年+5年=8年間情報が登録されるということです。

債務整理とは?分かりやすく解説

債務整理とは?分かりやすく

債務整理とは主に以下の4つの手続きを指します。

  1. 自己破産
  2. 任意整理
  3. 個人再生
  4. 特定調停

それぞれの項目について見てみましょう。

1.自己破産

裁判所から借り入れの返済義務を全額免除してもらうことです。

借金の状況を総合的に判断

借金の状況を総合的に判断

借り入れの理由・借入総額・返済不能の理由・収入・職業などを総合的に判断して免除されるかどうかが決まります。

評価額20万円以上・現金99万円以上の財産は返済のために手放さなければならず、住宅や自動車など高価なものは持つことができません。

生活を立て直すことができる

返済の免除が認められれば、その後の収入は全て生活費に充てることができるのが特徴です。

多額の借入がありどうしても返済できない場合に、「人生の再スタート」をすることができる手段だといえます。

なお、弁護士・司法書士などに依頼した場合、「着手金20万円ほど」+「免責後の成功報酬20万円ほど」の費用がかかります。

自己破産にかかる費用や払えない場合の対処法を解説【債務整理ナビ】

2.任意整理

2.任意整理

裁判所を通さず、金融機関との直接交渉で利息や毎月の支払い額の減額をすることで、3~5年での完済を目指して返済していく方法です。

金利を引き下げて再計算

いわゆる、※グレーゾーン金利で借り入れたものに対して、取引開始時にさかのぼって利息制限法の上限金利(15~20%)に金利を引き下げて再計算(引き直し計算)をします。

そして借り入れ額を減額した上で、原則として金利カットを行い、元本のみを返済していきます。

あくまで金利分のカットなので、多額の返済に困っている場合などには効果は薄いといえます。

依頼した場合の費用

依頼した場合の費用

なお、弁護士・司法書士などに依頼した場合、1つの金融機関あたり着手金として「4万~5万ほど」+「成功報酬として減額された債務金額の10%ほど」の費用がかかります。

※グレーゾーン金利=貸金業者を規制する法律に「出資法」と「利息制限法」があります。出資法では上限金利=年利29.2%、利息制限法では上限金利=15%~20%という違いがあり、この金利の幅をグレーゾーン金利と呼びます。グレーゾーンでの融資は「民法上は無効だが刑事罰は課されない」というまさにグレーな状態にありました。

2006年の貸金業法改正により、出資法の上限金利=利息制限法の上限金利(年利15%~20%)とされました。

そのことにより、それまでの出資法に基づく高い金利で借りていた分のお金を返還請求できることになりました。

債務整理については、こちらの記事でより詳しく解説しています。

多重債務者が借金地獄から抜け出すための4つの解決方法

借金地獄から抜け出す方法4つ。多重債務者が借金問題を解決するには

3.個人再生

自己破産と任意整理の中間に当たる方法です。

裁判所に「再生計画」を提出し、借入額を大幅に減らしてもらい、「100万」または「借金総額の5分の1」のどちらか多い方を原則3年で完済していきます。

借金の全額が免除されるわけではない

借金の全額が免除されるわけではない

自己破産のように借り入れの全額が免除されるわけではありませんが、住宅などの財産の保有が認められ、返済額も大幅に減ります。

したがって「返済はできるが、現在の返済額では厳しい」という場合に効果を発揮する方法です。

返済能力を示すこと

「再生計画」では、「借入額を減らしてもらえれば今後しっかり返済していける」ことを示さなければなりません。

収入が不安定である場合・無職である場合などは申請が却下されてしまいます。

なお、弁護士・司法書士などに依頼した場合、「着手金30万円」+「成功報酬として減額された金額の10%~20%ほど」の費用がかかります。

4.特定調停

4.特定調停

裁判所の仲裁で金融機関から金利・返済額の引き下げをしてもらうことで、3年~5年での完済を目指して返済していく方法です。

専門家に依頼しない

任意整理と方法・効果は同じですが、弁護士・司法書士といった専門家に依頼せず、自分で裁判手続きをする点が特徴です。

任意整理とは違い専門家の力を借りないので、金銭的に負担が少ない分、手間・時間を大きく必要とします。

交渉に時間がかかる

また、債権者(借入をした金融機関)ごとに交渉しなければならない上に、土日祝日は裁判所が閉廷されています。

そのため仕事を休んで調停に向かうという生活が数ヶ月に渡るのが一般的です。

なお、専門家に依頼しないので、費用は1金融機関あたり920円(印紙代+切手代)という安価に抑えられます。

まとめ

今回は、債務整理と借り入れについて詳しく紹介しました。

ポイントは「どの債務整理をしたか」と「債務整理中か債務整理後か」ということです。

これらの状況によっては中小消費者金融であれば借り入れできる可能性が十分にあると分かっていただけたかと思います。

債務整理をすると借り入れに不利にはなるものの、決して不可能ではありません。

まずはこの記事で自分の債務整理の状況をきちんと把握し、どうしても借り入れが必要なときには紹介した3つの消費者金融への申し込みを検討してみることをオススメします。